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LiDARの価格は?種類と性能でわかる機器の費用感

LiDARの機器価格を大まかな金額帯と個別機種で比較。2D・3D・安全用・測量用の性能差と価格に影響する条件を解説します。

LiDARを探すと、数万円の開発用スキャナーから、数百万円の測量用機器まで見つかります。同じ「LiDAR」でも、一方向の距離を測るもの、平面を走査するもの、立体の点群を取得するもの、機械の安全停止に使うものでは、できる仕事が違います。値段の前に、何をどの条件で測りたいかを決めると、比較すべき仕様が見えてきます。

まず、どのくらいの費用感?

数万円台この価格帯で見つかった掲載例:Waveshare D500開発キット、Slamtec RPLIDAR A2M8、Unitree 4D LiDAR L1 RM、Livox Mid-360S
比較するときの要点:開発・ロボット向けの2D/3D機が混在。測定できる方向・範囲が違うため、価格だけで置き換えられない。
10万~20万円ほどこの価格帯で見つかった掲載例:Livox Avia、Leishen W050Iの通常掲載価格
比較するときの要点:3Dの視野や点群取得条件、2Dの保護領域設定など、用途の違いで比較する。
20万~50万円ほどこの価格帯で見つかった掲載例:北陽電機 UST-10LX、SICK TiM310
比較するときの要点:産業用2D機も含む。反射率別の距離、走査速度、環境条件、接続・保守条件を確認する。
50万~100万円ほどこの価格帯で見つかった掲載例:SICK TiM781
比較するときの要点:屋外向けの産業用2D機など。単に「2Dだから3Dより安い」とは言えない。
100万円台この価格帯で見つかった掲載例:SICK microScan3、RoboSense RS-LiDAR-M1 v2
比較するときの要点:安全機能を備える2D機と、長距離の3D機が同じ帯に入る。用途と認証・構成が異なる。
数百万円程度この価格帯で見つかった掲載例:Leica BLK360 SE
比較するときの要点:現場の高精度3D記録向け。掲載額は周辺機器やソフトウェアを含むパッケージか確認する。

この表は機種例の掲載価格を丸めたものです。単点測距モジュールには海外で約50米ドルの掲載例もありますが、国内購入条件が異なるため円の価格帯に含めていません。税別・税込、セール・通常価格、販売店とメーカー直販を混ぜて市場相場を計算したものではありません。価格帯の境界は厳密ではなく、機種・構成・購入時期によって変わります。

メーカー・個別機種で見る性能と価格の関係

下表では価格を最後の列に置き、先に「何を測り、どの条件が費用に効くか」を示します。仕様は原則としてメーカー資料、金額はメーカーまたは販売店の公開表示に基づきます。製品ごとに販路、税、付属品が違うため、価格の安い順に性能を評価する表ではありません。

Benewake TFmini Plus
測定の種類・注目する仕様:一方向の距離を測る単点測距モジュール。メーカーは測定範囲0.1~12 mを提示。
価格差を読むポイント:面や立体の形状を直接取得する2D/3Dスキャナーとは用途が異なる。小型化と組込みやすさを重視する場合の候補。
公開掲載価格の目安:約50米ドル(RobotShopの海外表示例。為替・送料・税を含まないため円換算の相場には用いない)
Waveshare D500開発キット
測定の種類・注目する仕様:2D・360°走査。小型開発キット。
価格差を読むポイント:試作・学習向けの構成。長期常設時の防塵・防水、保証、動作温度を産業用機と分けて確認。
公開掲載価格の目安:約2万円(RobotShop国内表示の掲載例)
Slamtec RPLIDAR A2M8
測定の種類・注目する仕様:2D・360°走査。メーカーの型番別資料で測定距離と走査頻度を確認。
価格差を読むポイント:平面地図や障害物検出の開発向け。距離は対象物の反射率、型番の改訂で変わる。
公開掲載価格の目安:約4万円(国内販売店、税込42,900円の掲載例)
Unitree 4D LiDAR L1 RM
測定の種類・注目する仕様:3Dの広視野機。メーカー資料は水平方向360°・垂直方向90°を示す。
価格差を読むポイント:近距離・広視野のロボット用途と、遠距離で細部を捉える用途は別。
公開掲載価格の目安:数万円台(国内販売店の通常表示約7万円、セール時約6万円の例)
Livox Mid-360S
測定の種類・注目する仕様:3D・水平方向360°、垂直方向59°。
価格差を読むポイント:全周囲の立体把握に使える一方、設置高さや遮蔽物で必要台数が変わる。
公開掲載価格の目安:約8万円(メーカー日本語ページ、表示83,600円の例)
Livox Avia
測定の種類・注目する仕様:3D・前方広視野。
価格差を読むポイント:全周囲型と視野の向きが異なる。測量・マッピングで必要な点群密度、反射率別距離、搭載条件で選ぶ。
公開掲載価格の目安:約17万円(メーカー日本語ページ、表示167,200円の例)
Leishen W050I
測定の種類・注目する仕様:2D・270°、AGV向け領域監視の製品として販売店が掲載。
価格差を読むポイント:単純な距離データ取得以外に、領域設定や出力方式の要件を確認。販売名の「衝突防止」を機械安全認証と同一視しない。
公開掲載価格の目安:10万円台(通常表示約14万円、セール時約7万円の掲載例)
北陽電機 UST-10LX
測定の種類・注目する仕様:2D・270°。メーカー仕様は白色対象10 m、反射率10%で4 mと測定条件を区別。
価格差を読むポイント:見かけの最大距離より、対象物の反射率と必要な角度分解能・走査速度が重要。
公開掲載価格の目安:20万円台(国内販売店、約22万円の掲載例)
SICK TiM310
測定の種類・注目する仕様:産業用2D LiDAR。
価格差を読むポイント:使用場所、検出領域設定、I/Oと保護等級を型番ごとに確認。開発キットとの価格差は走査次元だけでは説明できない。
公開掲載価格の目安:30万円台(DigiKey、約32万円税別の掲載例)
SICK TiM781
測定の種類・注目する仕様:屋外向け2D・270°、15 Hz。メーカー資料は低反射率での検出距離も明記。
価格差を読むポイント:2Dでも屋外の外乱や対象物の反射率への対応が選定理由になる。
公開掲載価格の目安:約60万円(DigiKey、約59.5万円税別の掲載例)
SICK microScan3 Core I/O、1075843
測定の種類・注目する仕様:安全用2Dスキャナー。メーカー資料は保護領域5.5 mの構成と記載。
価格差を読むポイント:安全機能、認証、システムプラグ、機械制御への組込みが価格に関わる。一般の距離計測器と置き換えない。
公開掲載価格の目安:100万円台(DigiKey、約121万円税別の掲載例)
RoboSense RS-LiDAR-M1 v2
測定の種類・注目する仕様:3D・長距離の前方検知を想定した機種。
価格差を読むポイント:「200 m」は販売名に含まれる条件。対象反射率、視野、更新頻度、車載・産業用途の要求を仕様書で照合する。
公開掲載価格の目安:100万円台(RobotShop国内表示、約149万円税込の掲載例)
Leica BLK360 SE
測定の種類・注目する仕様:地上型3Dスキャナー。メーカーは10 mでの点精度4 mm、撮影機能、現場データ処理との連携を示す。
価格差を読むポイント:常設センサーではなく、建物・設備を記録する測量ワークフローの機器。精度、校正、画像、付属ソフト、保守も費用に関わる。
公開掲載価格の目安:約300万円(メーカー日本向けショップの掲載パッケージ例)

公開価格が見つからない機種も候補から外しません。 例えばHesai PandarXT-32は32ラインの360° 3D機です。用途に合う場合は販売代理店に構成と価格を確認します。「要見積」の機種に上表の価格帯を当てはめて推定しません。海外販売例としてはOuster OS1 Rev7 32の€9,680という掲載もありますが、日本での税・保証・送料・販売条件がそろわないため、円の価格帯には混ぜていません。

なぜ価格が変わる?見るべき8つの条件

測定次元どの違いが費用に影響するか:単点は一方向、2Dは一つの走査面、3Dは高さを含む点群を得る。走査機構や処理量が違う。ただし、次元だけでは価格順は決まらない。
購入前に確かめること:必要な成果物が距離のしきい値、輪郭、立体形状のどれか。
距離と反射率どの違いが費用に影響するか:遠くの低反射物を測る要求は、近くの明るい対象だけを測る要求より厳しい。最大距離の数字だけでは、その条件差を比較できない。
購入前に確かめること:暗色の衣服・車体など、実際の対象と環境光で必要距離を満たすか。
視野角と設置どの違いが費用に影響するか:広い水平・垂直視野は本体の選択肢や必要台数を変える。一方向に特化した高性能機との単価比較には、設置構成も含める。
購入前に確かめること:水平・垂直視野、死角、設置高さ、遮蔽物。
点群密度・チャンネル・角度分解能どの違いが費用に影響するか:遠方の小さな対象に十分な測点を当てるには、測点数や角度分解能が効く。必要な点群密度が高いほど候補機が絞られる。
購入前に確かめること:必要距離で対象に何点当たるか。チャンネル数だけで検出品質を判断しない。
更新頻度どの違いが費用に影響するか:速い対象を細かく追う要求は走査・処理条件を厳しくし、候補機とデータ処理構成に影響する。
購入前に確かめること:歩行者・車両の速度と、必要な時間分解能。
耐環境・寿命どの違いが費用に影響するか:屋外常設では防塵防水、温度、日光、振動への対応や保証・保守が必要になり、開発用機との価格差を生む。
購入前に確かめること:室内開発用か屋外常設か、IP等級の有無と保証範囲。
安全認証どの違いが費用に影響するか:安全用は保護領域と安全出力を使って機械を停止させるため、認証と制御機器を含む構成が価格に影響する。
購入前に確かめること:必要な規格・安全レベル、型番、周辺制御機器。通常のLiDARを安全用として流用しない。
測量精度・ソフトウェアどの違いが費用に影響するか:高い精度仕様や校正、画像撮影、位置合わせ、点群処理ソフト、保守契約が製品構成に加わる。
購入前に確かめること:本体単体とパッケージの差、ソフトライセンス、必要な納品形式。

例えば、数万円台の3D機と数十万円の産業用2D機が併存します。測定次元が増えれば必ず価格が上がるわけではありません。求める距離、反射率、使用環境、認証、保証、販売構成を合わせて比較してください。また、仕様書の最大距離を現場の人物検出距離や解析精度と読み替えることはできません。

人流・動線の計測に使うなら

人の通過数だけを数えたいのか、滞在やゾーン間の移動まで見たいのかで、必要な視野、点群、設置台数が変わります。図面上の遮蔽物、夜間の照明、屋内外、電源・通信、データ保存を確認し、候補機で実環境の欠測や追跡の途切れを検証します。表の機種はHULIXで動作確認済みの対応機種一覧ではありません。

機器を選んだ後にかかる設置・位置合わせ・解析・レポート・運用の費用は、別記事LiDAR計測の導入総費用で説明します。

よくある質問

LiDARは一台いくらですか?

公開掲載例では開発用の2D/3D機に数万円台、産業用2D機に20万~100万円程度、安全用・長距離3D機に100万円台、測量用パッケージに数百万円の例があります。これは表の個別機種の価格であり、タイプごとの市場平均ではありません。

安い3D LiDARを買えば、人流解析までできますか?

3D機は点群を出力しますが、人数、軌跡、滞在の集計には設置設計、解析、検証が要ります。機器価格だけで計測結果の品質は決まりません。

掲載価格はHULIXの販売価格ですか?

いいえ。各メーカー・販売店の公開表示例です。HULIXの計測・解析の提供範囲と費用は現場条件に合わせてご案内します。

まとめ

LiDARの価格を見るときは、まず必要な測定次元、距離と反射率、視野、点群密度、更新頻度、耐環境性、安全機能、測量精度を決めましょう。低価格の3D機と高価格の2D機は異なる要件に応える製品です。機器本体の候補を絞ったら、現場導入に必要な作業を別途見積もることが大切です。

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